歯切職人「西尾冨良」

歯切職人「西尾冨良」

今回ご紹介させていただく達人は、タイミングプーリー、スプロケットの製作を、50年以上されてきた歯切職人西尾冨良さんです。

有限会社西尾工機は、埼玉県川口市の住宅街にある工場です。タイミングプーリー、スプロケットと呼ばれる部品を製作されています。と言っても、中々なじみのない言葉かと思いますが。わかりやすい例でいうと、搬送用コンベアに使われている部品です。

Qなぜ歯切職人になろうと思ったのですが?

A:初めに入社した会社は、タイミングプーリーなどを扱う商社でした。そこから、カタログにない製品の依頼を受けた際にお願いしていた町工場さんとお付き合いがあり、そこに職人として見習いで入社しました。4年ほど修行し、1978年にここに自分の工場を設けました。

Q初めは色々と苦労などおありだったんではないでしょうか?

Aそもそも機械も満足になかったので、他の協力会社さんの力を借りて1つの製品を作っていました。納期の問題や、品質が満足に行かなかった等のトラブルもあったため、少しずつ機械を増やし、今では自社にて全ての加工が可能になりました。

Q西尾さんの工場にある機械は、古い機械も多いですがそのこだわりは?

A新しい機械も正直欲しいです。デジタルで出来るので。でも日本製の古い機械は、壊れても部品を交換したら使えるので、デジタルにない良さがあります。当社で使っている機械は、30年以上使っているものもありますよ。

Q30年ですか!? メンテナンスもしっかりされているからこそ、使い続けられるんでしょうね。今まで工場をされてきて、嬉しかった事はありますか?

A納品に伺った際に、「ちょっと」と言われて行ったら、機械の中を見せてくれ自分達が作った部品が使われている所を見た時は、嬉しかったですね。機械の構造を見させてくれる事で、こちらから提案出来る事も増えますし。
性能面で、既製品では使えない場合もお客様によってはあります。そういった際に、「この方法ならば可能ですよ」と提案した際に、お客様に喜んでいただけたときも嬉しかったですね。

Q他社にはない提案力が、今までの経験から培われているんですね!
跡継ぎがいないという工場が多い中、西尾さんでは息子さん2人が跡継ぎとして活躍されていますよね。最後に次世代に向けてのメッセージをいただけますか

A厳しい時代なので経営の安定、需要の継続、先をみた経営をして欲しいと思っています。また機械があるから出来るではなくて、人間関係や信頼関係を上手く築いて欲しいと思っています。

ありがとうございました。
今まで中々情報発信という面で出来ていなかった部分を、少しずつ始められてきた所の西尾工機さん。
中々観る事の出来ない、加工風景の動画を今回制作していただきました。
鉄の塊に加工されていく様子をぜひご覧下さい。

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